初めての納車整備!営業ですがやってみました!!!
いつもご覧いただきありがとうございます!!!
営業の駆け出しオフローダー大居です😆
かなり長くなってしまったので気合いを入れて読んでみてください🤣
一応参考になる?ことも記載してあるので時間のある時にでも目を通していただければと思います。
では、本題に・・
少し前のことになりますがお店の先輩がマシンを乗り換えるということで、各部のグリスアップやパワーパーツの取り付け、フルパワー化といった納車整備をすべてさせていただいたので今回ブログにまとめてみようと思います!!
※お客様のマシンは知識/経験をもった整備士が納車整備を行っております。
店頭にマシンが入荷した際に開梱~簡単な組み立てまでは営業も行うので経験があったのですが、そこから先納車整備となると不明な部分が多く何をしていいのかわからなかったのでとてもいい経験になりました!!
今回納車整備をするマシンはこちら↓↓↓
KTM 350 EXC-F SIXDAYS
2024年の350EXC-F SIXDAYSです!
とてもオシャレなアルゼンチンカラーのいい意味でKTMらしからぬ爽やかデザインですね!!
上記の写真は店頭に並んでる状態ですので、ここからどう変化してくのでしょうか!?!?
お店に入荷した状態のマシンは厳しい規制を通すためにありとあらゆる部分に制限がかけられています
とても居心地が悪そうな状態といったところでしょうか・・・
4ストロークのマシンはとても分かりやすく、純正のマフラーの中身はこんな感じになっています
パンッパンに詰め物がされていますよね😅
これが純正マフラーの正体なのです!!!
またコンテナの中に詰め込まれ長い船旅で日本にやって来るわけですが、コンテナの中はもちろん冷房や暖房などあるわけもなく
暑い→寒い→暑い→寒い・・・・・・
といった環境を通ってくるのでエンジン周りのシールやパッキンが劣化して液だれしていることもあります😲
納車整備はまずそういった部分の確認から始まります!
そしてお腹がすいているであろうバッテリーを充電しながらマシンの性能を解き放っていきます
サイレンサーだけではなくエキゾーストパイプの途中にも先が見えないほどの網が詰まった小さなキャタライザーが入っていたり、
2ストロークのマシンであればこんなヘンテコなチャンバーが初期装着されています。
世の中だんだんと規制が厳しくなっていくもので、さまざまなセンサーや環境対策の部品が付いて出荷されているわけです。
こういったパーツを一通り外し、ディーラー専用の機械を使うことでようやくフルパワーが完了するということが今回わかりました!!!
ここまできたらようやくカスタムと各部グリスアップに入っていくのですが、ほんとうに大変なのはここからです!
ただ外して付けるといった簡単なことではあるのですが、外していく順番や取り付けていく順番、場所によってのグリスの使い分け、トルク管理などなど・・
ここには書ききれないほど様々なことを考えて整備していかなければなりません🤩🤩🤩
何度付け外しをして時間を無駄にしたか・・(笑)
自分で整備をされる方なら「当たり前だろ!」と思われることでしょうが、グリスってめちゃくちゃ種類があるんですよ・・・・
金属×金属・金属×ゴム・水に強いグリスなどなど
場所によって使い分けをしなければいけないのが大切です!!!
そんなグリスアップ途中に大事なことを覚えたので共有しておきます!
こちらのハンドルロックの鍵穴は結構水が入りやすいのでテープで蓋をするといった工夫が必要なのですが、水でぬれると剥がれてきて中まで侵入してくることも・・
するとクランプの中の棒が錆びてしまうので
ここ↑↑にうす~く耐水グリスを塗ってあげましょう!!
たまにでいいので外して塗りなおすのも大切ですよ!!
Fフォークは23年式までの商品でも取り付けはできますが、Rサスに関しては24年式から変更されているので新しいものを取り付けていきます!
新品のプロサスはたまりませんね^^
KTMはリンクレスなので結構簡単にインストールすることができるのですが、ハスクバーナやガスガスはリンク式なのでKTMと比べると外すパーツも多く少し手間はかかります。
ブレーキ回りはパワーパーツのブレンボキャリパーと270㎜の大径ディスク、それを取り付ける為のキャリパーサポートを装着しました!
JNCC/WEXといったハイスピードなクロスカントリーレースでもしっかりと減速できるようにパワーアップしていきます!!!
ディスクの大径化だけならキャリパーサポート+ディスクのセット販売もあり、35,000円程で購入できるのでおススメのカスタムです!!
上の方で見ていただいたつまりに詰まったサイレンサーとエキゾーストパイプをアクラポヴィッチのフルエキゾーストに換装します!!
鼻がつまっているよりスーッとよく通る方が息がしやすいでしょう???
バイクも同じです。
フルエキを入れることで排気効率が良くなり乗りやすく、パワーも向上します。
ここでもう一つ写真に写っているHINSONのクラッチカバー!
これは絶対に取り付けておきたいパーツの一つです!!!デザインだけじゃないですよ
シーンを問わず転倒した際に岩などの固いものに純正のクラッチカバーがヒットするとクラックがはいることが多く、そこからオイルが漏れてくるといった事があります。
ところがこのHINSONのクラッチカバーを付けるとちょっとやそっとのことでは壊れません!!
今まで割れてしまったといった声を聞いたことがなくお客様レビューもバッチリな一品です😍
(特にGASGAS乗りの人はぜっっったいに取り付けておきましょう)
各部のパーツが取り付け終えたら仕上げにフルードの交換とエア抜きを行います。
コンテナの温度差や工場組み立て後の長期保管でフルードが劣化していたり、エア噛みを起こしていることもあるため一度クリーンな状態にしてあげます!!
フルードの窓から確認するだけではなくしっかりとキャップを開けて中を確認することをおススメします。窓からでは綺麗な色をしているフルードでも開けて見てみると結構茶色になっていた
なんてこともありますので^0^
ちなみに・・ここではきちんと装着されていますが、やってしまいました素人整備士・・・
なんとFスプロケットのロックナットを取付忘れるというミスを…!!
危うく漫画のように走っていたらバラバラと分解していくところでした😅
こういったヒヤリハットを防止するために自分が注意して作業するだけではなく別の人がチェックすることも大切です。
完成した車体がこちら!
一気にカッコよく仕上がりましたね~~~♪
全部は書ききれないので一部端折ってはいますがだいぶ進化しました!!
同じ角度でスライドショー形式にしてみたので、見比べてみてください。
一日では終わらず何日かに分けて進めましたが、納車整備がここまで大変だとは思いませんでした。
例えるなら大きなプラモデルのようで完成したときの達成感はすごかったです。
納車整備をすることでマシンの理解度も高まりますし、取り付けるパーツの場所や役割の確認、各部のトルクなど触らないとわからないことも多くやってみるべきだなぁと実感しました。
今回は最終チェックがある為資格を持って無い私が全部やりましたが、ブレーキ回りなどの命に係わるところは整備の資格を持った整備士に任せるべきだと思います。
何かあってからでは遅いですからね!
自分でできるところは自分で整備をしてみて、それ以外のところはお店に任せる。
時間をお金で買って全部任せていただいてももちろん大丈夫です!!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
メンテナンスもバイクライフの一つですよ!!!
KTM/Husqvarna/GASGAS京都
ベイシストオート山科店
京都市山科区北花山大林町38-3
075-286-8626
営業時間11~20時
定休日 月曜日
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